スーパーリチウムBM2600を
マルイカ釣りで検証してみた。
ダイワのHPにはBM2600の
バッテリーの消費目安を、
80号シャベルビシを深さ50mで
約100回、深さ100mで約50回の
巻き上げが可能と記載している。
電動リールをマルイカ釣りにしか
使ったことのないボクには
この目安がよくわからなかった。
そこで、
実際に電動マルイカ釣りで
スーパーリチウムBM2600を使用し
電池の消費時間と使用感を
検証してみることにした。
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今回の組み合わせは、
シーボーグ200J-DHに
BM AIRコードを間につないで
BM2600を検証しました。
スーパーリチウムBM2600の
使用回数は3回目のものを使用。
前回の電池残量が40%ほど残って
いたが、1時間ほどで満充電できた。
当日の乗合い船では
7時30分に最初の仕掛けを投入し、
沖あがりは13時でした。
実釣時間は5時間30分。
水深は100m~120mで
仕掛けの投入を繰り返します。
群れの反応はいつも以上に多く、
船はつぎ次に群れを発見し、仕掛けを
何度も投入できる状況でした。
しかし、この日のマルイカは
反応はあっても活性が低く、
仕掛けを長時間、群れの中に
置けず着のり勝負。
1回の流しで1回投入、はい上げて~
という感じで、仕掛けの投入と回収の
間隔が短い釣りでした。
ポイント移動で途中、
15分程度は走った時間帯も
数回はありましたが、
実釣時間の方が長かったです。
数えきれないほどの
流しの回数に仕掛けを投入でき
たので、低活性ながらも
個人的には釣りをしている感が
あって満足できた一日でした。
そして、
何度も仕掛けの回収を繰り返し、
BM2600の電池残量がLOWになった
時刻は12時30分でした。
実釣開始時刻の7時30分から
およそ5時間後になります。
感想として、
BM2600は小さなリチウムバッテリー
ですがタフなバッテリーです。
終日、「巻き上げ」「巻き落とし」
「タナ取り」をひんぱんに繰り返し
使用しても5時間持つのですから
相当な蓄電性能があります。
19杯でしたが、
マルイカも釣り上げましたよ!
80号シャベルビシを水深100mで
約50回、巻き上げ可能というダイワの
目安は、ほぼ正確でした。
いつもの群れを探しまわる
釣行でしたら1本でじゅうぶん
沖あがりまで使えてしまいそうです。
でも念には念です。
今回のような流し回数が多い場合と
爆釣劇に遭ぐうしたときは、やぱり
予備バッテリーがあると安心です。
ボクはピンクとブラックを
1本ずつ持参しています。
5時間使えたとしても、
3時間ほど使用したところで
予備バッテリーに交換して
ローテーションします。
これは突然の電池切れを
防止することに加えて他に
理由が2つあります。
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バッテリーは電池残量が
少なくなるにつれて
パワーダウンする傾向があります。
電池を50%ほど消費したところで
サブバッテリーに交換しておけば
終日、フルパワーで使用できます。
またリチウムバッテリーは
釣行後に保管する際の電池残量を
60%ほどに保って保管した方が良い
と説明書に書かれています。
電池残量は0%でも
満充電の100%でもダメです。
保管時はリチウムが化学反応を
起こせる60%が保管には
最適だそうです。
つまり、電池を半分消費させて
サブバッテリーに交換すれば
帰ってそのまま保管が可能です。
単純に面倒くさいのが
嫌なだけなのですが・・・・
でもそんなサブバッテリーを
持参しなくても良い方法もあります。
4月に発売される大容量の
11000WPスーパーリチウムが
あれば予備なんて不要です。
Ahの桁がちがいますもの。
11000WPはBM2600の
充電器が使えるそうすよ。
ただいま
魅力を感じている最中です。
それとBM2600は、
シーボーグ200Jのリール本体に
直接装着することも可能です。
コードレス仕様というヤツです。
コードが無いということは
仕掛けが絡まないという
メリットがあります。
でもマルイカ釣りに使うときは、
BM AIRコードを間に入れて
使った方が良いと思います。
なぜならば、
電動リールの弱点はその重量です。
手巻きリールと比べて
重さが2倍以上あります。
BM2600をコードレスでリールに
直付けすると700gを超えますから
手巻きの3倍以上の重量になります。
これは電動タックルの宿命で、
タックルの総重量を手巻きより
軽くすることはできません。
タックルの総重量が重く、
50号~60号と重いオモリの
負荷をかけるので、
掛け感がわかり辛くなるのです。
軽量な手巻きタックルだと
掛けたときのマルイカの重さを
感じるのに、電動だと・・・・
ボクのような
ヘタレは特にです。
今の掛かったかなあ?
巻き上げながらマルイカが
付いているのか不安になります。
電動だとウィ~ウィィ~と音が
出るから周囲に目立ちます。
掛かっていないと
ちょっと恥ずかしいです。
この掛け感、乗り感を少しでも
感じるためには、BM2600をリールに
直に装着するよりBM AIRコードを
間に入れてBM2600を船べりに
置いた方がわかりやすくなります。
200g超の軽量化にもなります。
少しでも乗りを感じるように
したいのであれば
BM AIRコードを使いましょう。
細くて薄っぺらなコードですから
軽いし邪魔になりません。
BM AIRコードの唯一の弱点は、
コードが140㎝だと短いこと。
もう少しコードを長くして欲しい。
船べりにBM2600を置き、
ロッドを持った腕を真上にいっぱいに
上げるとコードが短くバッテリー本体も
持ち上げちゃうことがあります。
※ちなみにボクの身長は170㎝
ダイワさん、
140㎝だと少し短くありませんか?
BM2600はBMホルダーに入れて
身に付けて使えと反論されそう。
でもイカ釣りの場合、仕掛けを
マツらないようにコード類はできる
限り離したいですよね?
BM2600製品の詳しい仕様は↓
ダイワ公式HPへ
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マルイカ釣りをはじめてから4本のロッドを使っています。基本的にボクはダイワフリークなので、マルイカ釣りでは他メーカーのタックルを持っていません。ダイワ製品に偏った検証になってしまいますがご参考ください。
また文末に個人的なロッド選びのこだわりも書きました。
検証したダイワ製ロッド
検証したダイワ製のロッドの特徴を
かんたんにご紹介してみました。
①メタリア マルイカ M-145
入門時に購入した初号機、極鋭シリーズではありませんが、SMT(※1)仕様の穂先の感度の良さと、きれいな曲がりからアタリの変化が読み取りやすいロッドです。浅場から中深場まで幅広く使える7:3調子のオールマイティーな1本です。少し無理がありましたが、ライトスルメに使った経験があります。結構、バッドパワーもあるんです。今でも現役のロッドで、電動や予備ロッドとして船に持ち込んでいます。ボクのなかではイチバン活躍しているロッドです。
使いこなせている感
※1 SMT:スーパーメタルトップ
②極鋭マルイカ レッドチューン AGS F
1016年12月に発売された2017年モデルの新作ロッドです。別モデルでMCというゼロテンモデルも発売しています。ボクはゼロテン釣法より宙の釣りが好きなのでFモデルを使っています。まだ使いこなせていない感じがしますが、おどろきはゼロテンロッドのようにSMT(※1)の穂先が長めの設計になっているため、大きくおじぎをします。ただカクンと90度におじぎをするのではなく、きれいに穂持ちに連動する曲がりです。現状の使い方は、着底の瞬間にSMTの繊細な感度を利用して数秒だけゼロテンで着乗りさせたり、宙ではSMTの付け根あたりまでの範囲を見てアタリを取ると良い具合です。
使いこなせている感
③極鋭ゲーム MC-150AGS
こちらは以前、浅場用にと購入したMC(※2)を冠した極鋭シリーズのゲームロッドです。MCとはマルイカで例えるならばマイクロマルイカをターゲットにできるほど繊細な穂先を持ち、ゼロテン釣法にも対応するゲームロッドという意味です。リールシートはトリガーレスになっていて、スピニングまたはベイト(両軸)のどちらのリールにも対応できる仕様です。ゼロテンオンリーの釣りには活躍しそうですが、30号以上のオモリを負荷させた宙の釣りは少々、持ち重り感が残ります。オモリ6~8号負荷のイイダコ釣りに大活躍しましたよ。超ライトな釣種にチョイスするならおすすめしますが、マルイカ専用として使うなら新製品の極鋭マルイカレッドチューンAGS MCを検討した方が良いと思います。
使いこなせている感
※2 MC:マクロセンシティブ
極鋭ゲーム 91 MH-141 AGS
9:1調子の先調子の硬いロッドを使ったらどうなるのだろうと興味があって購入しました。こちらも極鋭シリーズのゲームロッドになります。このあと下の画像をみていただくとわかりますが、このロッドはオモリ60号を背負ってもビクともしません。ただ最先端部がSMT(※1)仕様になっているのとAGSガイド(※3)を搭載したモデルのため感度は抜群に良いです。ボクはこのロッドをカワハギ釣りに使いましたが、木っ端ハギのチキチキとくるアタリが手元に伝わりとても重宝しました。ただし141㎝のショートロッドなのでカワハギ釣りにはもう少し長さが欲しいところでしたね。マルイカ釣りでは活躍の場が少なかったです。オモリ負荷60号のやる気のないマルイカの微細なアタリを柔らかいSMTの穂先だけで見極めるには困難でした。穂持ちから胴のブランクが硬すぎなんです。逆を言うと、活性の高いときの深場のマルイカをビシバシ掛ける釣りには使えそうです。
使いこなせている感
※3 AGSガイド:エアガイドシステム
それではお待たせいたしました。
下記の比較画像をご覧ください。
オモリ負荷30号とオモリ負荷60号の
曲がり具合を比較してみました。
それぞれのロッドの
曲がり具合をみてください。
オモリ30号負荷
メタリア マルイカ M-145↓
極鋭マルイカ レッドチューン AGS F↓
極鋭ゲーム MC-150AGS↓
極鋭ゲーム 91 MH-141 AGS↓
これらの画像を重ねて加工すると
このような比較ができました。
オモリ60号負荷
メタリア マルイカ M-145↓
極鋭マルイカ レッドチューン AGS F↓
極鋭ゲーム MC-150AGS↓
極鋭ゲーム 91 MH-141 AGS↓
これらの画像を重ねて加工すると
このような比較ができました。
オモリ30号と60号を負荷させた2枚の画像
オモリ30号負荷↓
オモリ60号負荷↓
総評
いかがでしょうか?
ボクの感想ではオモリ30号と60号の
負荷をかけても全体的な曲がりは
変わらない印象を受けました。
若干ですが、
①メタリア マルイカ M-145と③極鋭ゲーム MC-150AGSは、オモリ60号を背負うとバッド部分がゆるくカーブしている感じがします。
②極鋭マルイカレッドチューンAGSFと④極鋭ゲーム 91 MH-141 AGSは、オモリ60号を負荷させてもバッド部分はしっかり感があります。
穂先部分の曲がりについては、
①メタリア マルイカ M-145がきれいな弧を描いてほどよく曲がっている感じがして、ボクは好きな曲がり方です。
②極鋭マルイカレッドチューンAGSFの穂先はゼロテンにも対応するだけあって、極鋭ゲーム MC-150AGSと同じくらいの大きな弧を描いています。ただ MC-150AGSとの大きなちがいはバッドの強さです。60号のオモリを負荷してもしっかり感があるのです。これがダイワのイチ推しでもある、名竿:極鋭マルイカAGS Fモデルの穂先をゼロテンに対応させたと言われる理由でしょう。今後はこのロッドを使いこんでいく予定です。
③極鋭ゲーム MC-150AGSはゼロテンで使うべきロッドだということがわかりました。正直なところ、オモリ負荷60号の宙の釣りでは無理があります。バッドエンドが短いこともあって重心が悪く、持ち重り感がとてもします。内房あたりの超浅場(水深20m)あたりで使ってみたいですね。
④極鋭ゲーム 91 MH-141 AGSについては穂先はSMTなので先端だけクインと曲がりますが、なにせブランクが全体的に硬調です。9:1調子なので仕方がありませんが、ボクのなかでこのロッドはマルイカロッドから除外しています。アタリを穂先のみで確認しなければいけないので、ボクの好む釣り方には不向きと判断しました。ダイワのインプレ動画をみてマルイカにも良いというのでつい購入しましたが失敗です。今後は凪のカワハギ釣りや、ライトヤリ&スルメ釣りで活躍させていただきます。
湊のマルイカロッドの基準
これまでボクの個人的な好みで、
今使っているマルイカロッドを
検証してきました。
実はボクには新しい釣りを始めるときに
いくつかのこだわりというか、
基準があります。
あくまでボク個人の基準です。
それは、
いろいろな道具を試してみて
自分の好みに合わせていくことです。
まずは入門用に道具を一式
購入してみて、自分の好みの道具が
みつかるまで試すようにしています。
マルイカ釣りを例にあげるならば、
入門用に購入したメタリアマルイカが
基準の1本でした。
最初の1年間は総合評価の高かった
メタリア1本だけを使いこみ、
ひたすらマルイカ釣りを経験しました。
3月から7月まで16回行きましたね。
この経験を踏まえて、
やわらかい竿ではどうなるか?
硬い竿ではどうか?
アタリ感度を良くするためには?
初号機:メタリア
2号機:極鋭ゲーム91
3号機:極鋭ゲームMC
4号機:極鋭マルイカレッドチューンF
いろいろなタイプのロッドを
使ってみました。
そして、
もっと自分のスタイルに合った
タックルがある筈だ!
さらに好奇心がわいてきます。
いまのところのボクのスタイルは
着乗りアタリの有無を確認したら
オモリを切ってタナを狙う
宙の釣りが好きなスタイルです。
このスタイルに合わせて
深場の宙、中深場の宙、浅場の宙
の釣りを追及しようと試しています。
ひとつの道具をとことん使いこみ
自分の指先のように竿を操ることも
かっこいいし魅力を感じます。
ボクも最終的には、
スタメンタックルを2セットほどに
絞ろうかと考えています。
でも、いかんせん下手くそですし
自分の釣りのスタイルも確立して
いないので、それが見つかるまでは
探し続けようと思います。
新しい道具を片手に
期待をこめて船に乗りこむ姿を
思い浮かべてください。
マルイカ釣りに限らず、
道具選びも釣りの楽しみの
ひとつなんですよね。