マルイカ釣りはドキドキと集中

目安時間:約 10分

マルイカ釣りはドキドキしながら

集中できる楽しい釣りです。

 

このドキドキと集中は

何度も繰り返しやってきます。

 

ではこれらはどんな場面で

おとずれるのでしょうか?

 

 

最初のドキドキ!

マルイカの乗合い船は、

まず群れ探しからはじまります。

 

魚探でマルイカの群れを発見すると

船はおおよそ2つの方法で群れの反応の

上に停まります。

 

2つの方法とは?

 
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「旋回、待ち伏せ法」

「緊急停止法」

 

独断で勝手に命名しました。

 

旋回待ち伏せ法では、

船は群れの反応を一度、通過します。

そして旋回をはじめ群れが通過する

だろうという場所を予測して

待ち伏せする方法です。

 

緊急停止法は、名のとおり

群れを発見した船が突然、

緊急停止する方法です。

 

一度、通り過ぎるとみせかけて

ブォン!と

バックして群れの反応に当てなおす

こともよくあります。

 

リバースモード!

 

そして群れの反応の上に

停まると船長から「はい、どうぞ~」

と仕掛け投入の合図が出るのです。

 

ボクはこの投入予告でもある

旋回時と緊急停止する船のエンジンの

リバース音が大好きです。

 

いよいよ来るぞ~という

ドキドキ感と期待感から心拍数が

つい上がってしまいます。

 

なぜ「はい、どうぞ」の合図を

まだかまだかと待っているのか?

 
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それは、

マルイカ釣りには「ぶっこみ一発」

という言葉があります。

 

新しく発見した群れというのは、

フレッシュなイカが多くいます。

 

つまり、うぶなマルイカが多いのです。

 

うぶなマルイカはスレていませんから

素直にスッテに抱きくのです。

 

このように、一投目に釣れる確率が

非常に高くなることから

このような言葉が生まれました。

 

ぶっこみ一発!

 

マルイカフリークは

この一投目を狙っているのです。

 

だから、旋回や船のエンジン音が

変わると同時に、

戦闘準備モードに入ります。

 

さあ、オモリを片手に持って投入まえの

このドキドキ感を味わいましょう。

 

 

まもなくオモリが着底

「はい、どうぞ~」

「水深100mです」

 

船長の投入合図にいっせいに

仕掛けが投入されます。

 

マルイカは基本的に

海底付近にいるイカです。

 

まずは一気に仕掛けとオモリを海底まで

着底させることからはじまります。

 

水深100mはシーズン初期に

狙う深めのタナです。

 

色わけされたラインでみる場合、

通常10m単位で色が変わるように

リールに巻かれています。

 

ということは、

9回、ラインの色が変わったあたりから

ドキドキしながら集中します。

 

またカウンター付きの電動リールは、

液晶画面に水深が表示されるので

90mと表示されたらドキドキしながら

集中することになります。

 

着底までの10mって

本当にドキドキしますし、

穂先に神経を一点集中しています。

 

マルイカはぶっこみ一発で

アタリを見極め掛けることができるかが

釣果の差になります。

 

「着乗り」

 

オモリが着底したと同時に

リールを巻いて糸ふけをとります。

そしてラインを張った状態まで竿を

持ち上げていくときに出るアタリを

掛ける動作を、マルイカ用語で

着乗りと言います。

 

ぶっこみ一発の着乗り!

 

鼓動がドキドキと高鳴り、

集中力がMAXになる瞬間です。

 

 

掛けた!2分20秒の攻防

まだドキドキと集中が

マルイカ釣りにはあります。

 

それはマルイカを掛けたあとの

取り込みに中にそれはやってきます。

 

ぶっこみ一発!

着乗りで掛けたとします。

 

しかし、そこは水深100m。

 

マルイカを掛けたをこの水深から

海面に上げるまでいったいどの位の

時間が必要だと思いますか?

 

答えは、

リールのギア比にもよりますが、

リールのハンドル1回転が

75センチだとすると・・・・

 

133回、巻くことになります。

 

ハンドルを1回転させる時間が

1秒、必要だとしたら?

 

133秒です。

 

よって海面までの巻き上げ時間は

2分20秒かかる計算になります。

 

水深100mからマルイカを

海面まで巻き上げるには、

 

2分20秒も必要なのです。

 

この水深からマルイカを船内に

取り込まなければいけないのです。

 

しかも、

スッテは返しのない針です。

 

イカを釣ったことが無くても

イカ刺しを想像してみてください。

 

イカ刺しに返しのある針を刺しても

あの柔らかい身から想像すれば

返しなんて無意味だとわかりますよね!

 

少しでもラインがゆるめば

イカはすぐに外れてしまいます。

 

速く巻き過ぎれば

身が柔らかいですから身切れして

バレてしまいます。

 

潮の速さ、海面のうねりの状況、

イカのクインクインという抵抗を感じ

ながら巻き上げなくてはいけません。

 

早く船に取り込みたい焦りをこらえて、

 

竿先に伝わるイカの必死の

抵抗に集中しながら、

 

2分20秒間のあいだ

ドキドキ感がつづくのです。

 

巻き上げ中にマルイカの足が

コツ、コツとカンナ(針)から外れる

感触が伝わることもあるのです。

 

もう、ヒヤヒヤです。

 

頼む~、

これ以上は暴れないでくれ~!

 

本気で祈りたい気分になれます。

 

でもこの緊張感がたまりません。

何度も繰り返しやってきます。

 

今回は100mの水深を例に

お話しをしました。

 

これが最盛期の30m、50mでも

同じようなドキドキが体験できます。

 

ホントにマルイカ釣りって

いろんな楽しみ方ができる釣りです。

 

魚釣りとは

またひと味ちがうのです。

 

おしまい。

 
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